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知徳高校の皆さんへ。(17歳のころの自分へ、かもしれない。)

 
 
6月27日、大学時代の同級生から機会をいただき、
静岡県三島市にある知徳高校で福祉科を学ぶ2年生の前でお話してきました。
 

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撮った写真は唯一これだけ…。ソニー生命の田中くんも講師。MCして生徒の心掴んでました。超尊敬…!

 
 
「進路講和」だったので、
わたしは、

【“働く”とは、“社会と自分の接点を見つける”ということ。】

という題でお話をしてきました。
 
 

【NPO法人ぱぱとままになるまえに】という団体の話や、団体設立の経緯はもちろん、
あとは、わたし自身、大学生のころのアルバイトは3年も続いたのに、
社会人になってからはいろんな会社を転々としていたので(笑)
そういう過程の中で考えた「働くこと」についても話してきました。
 
 
「わたしのこれまで」は、きっと見本にすべきカタチではないんだけれど、(笑)
“こんな大人もいるから大丈夫だよ。安心してね。”という気持ちを込めて・・・。
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聞いてくれていた子たちに、少しでも伝わったようで、、、。よかったよかった…。
 
 
私の他にも2人の講師がいて、みんな同世代。たのしかったー!
 
声をかけてくれた大学の同期で、福祉科の教員をやっている長崎くんが、
「10年後の自分はどうなっているだろう?」を考えるきっかけになるように…
という意味を込めて、17歳のみんなの10年後の年にあたる、私たちを呼んでくれました。
 
 
授業の日になるまで、いろいろなことを考えました。
 
 
「17歳のとき、“先のこと”なんて考えられなかったなぁ…」とか、
そもそも、「“先のこと”を考えたこと、あったっけなぁ?」とか。(笑)
 
たぶん、17歳じゃなくても、先のことなんて、想像しきれないんだと思うの。
 
(大人になると、「“先のこと”なんて、想像できない・想像したことなんてない。」という状態が、
「想像しきれない。」という状態に変化していくのかもなぁ・・。)
 
 
17歳の10年後。
 
 
27歳の人たちの話を聞いて、少しくらいは“先のこと”を
考えるいいきっかけになってくれていたら、うれしいです。
 
それも、「受験する?それともしないで就職する?」という文脈以外の部分、
もう少し幅を広くとった部分で“先のこと”を考えるきっかけになることができていたら、うれしい。
 
 
 
わたし、糸井さんというコピーライターの人が好きなのですが、
話をしに行った27日に、
糸井さんが「ほぼ日刊イトイ新聞」というサイトの中で、こんなことを書いてました。
 
 
 
▼下記、一部引用です。
 
*****
 
それはそうと、ふとね、
子どもっぽいことを思うんです。
日本のなかでも、いろんな地方があるけれど、
世界にはもっといろんな場所があるなぁ、と、
この大学を訪れるとしみじみ思うわけです。
 
それぞれ、どこで生まれた人も、
じぶんから「ここで生まれよう」と
決めて生まれた人は、ひとりもいないんですよね。
 
じぶんから決めた場所じゃないところで生まれる。
 
これが、あらゆる人間のスタートラインだって、
不思議で、どうにもならなくて、おもしろい。
 
富んだ国に、貧しい国に、厳しい環境に、
のんびりした地域に、不自由な時代に、戦乱の時に、
偶然のように、人は生まれおちる。
 
このことを、どんなふうに考えるのか、も、
その人の重大な個性だよなぁと、思うんです。
 
今日も「ほぼ日」に来てくれてありがとうございました。
生まれたとたんに「ダメだ」という赤ん坊はいなそうだ。
 
********
 
 
授業が終わってから、みんなにはそれぞれ、
いろーんなバックグラウンドがあると長崎先生から少しだけ聞きました。
 
 
その、いろーんなことが理由で、自信がなくなったり、
「どうせ…」って諦めたくなったり、人と比べたり、
急に不安がよぎったりすることって、、、あるよね、きっと。
 
 
私もそうだったなぁと。
 
 
私の場合、ちょうど17歳のときに両親が離婚しました。
 
 
今でこそいろんな人に話ができるけど、
当時や、ほんと最近までは誰にも話せなかった。
 
 
27歳にしてやっとわかったことは、
 

・「何にもない人なんていないよ。」ということ。

 
あとは、
 

・「何にもないこと」がコンプレックスな人もいるよ、ということ。

 
 
人間、悩みは尽きないんだねぇ。大変だ、生きるって。笑
 
 
私は、その超コンプレックス?のようなことだった「両親の離婚」が、
今の【NPO法人ぱぱとままになるまえに】という活動につながってます。
 
 
17歳のときには、こんな風になるなんて、わからなかったなぁ。
 
生きていればいろんなことが起こるけれど、
それを生かすも殺すも自分次第で。
 
しかも別に、生かさなきゃいけないわけでもない。
難しいね(笑)
 
 
けど、不自由だけれど、これが自由。
 

「自分で決める」って、すっごく大変で難しくて……でも、たのしいです。

なんでだろう。笑
 
 
大人は勝手なことを言います。
 
わたしも、勝手なことを言いました。
 
 
わたし、いろんな大人の人たちに助けてもらったり、応援してもらってきました。
 
だから、「大人は、“後輩”をひたすら応援して、肯定して、見守ること。」
が役割の一つだと思っているので、なんかあればいつでも相談してください。
 
 

「たのしい」と「らく」は、
とっても似てるけど、すんごく違うものだなぁ。
 
 
書いていて気がつきました。
 
楽してないで、楽しいことを、ね。

 
 

ひろみ