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詩人、ウチダゴウさん。

 

ウチダゴウさんという人がいる。

 
長野県松本市を拠点にしている詩人さん。
 
今年のはじめ、冬のころ、帽子と詩の巡回美術館
という催しがあることを知りました。
 
素敵な響きのイベント名だなぁ…と心惹かれ、
(結局、催しには行けなかったのだけど。)
その催しで“詩”を担当?していたのが、ウチダゴウさんだったのでした。
詩人、なのだそう。
 
“詩人”というのはなんだかもう現代にはない職業?だと思っていたので、
現代において、“詩人”という人がいることに驚き、
そしてなぜか勝手に勇気をもらっていたのでした、わたし。
 
 
 
はじめて塩尻市を訪れた先月末。
 
早朝に家を出て、特急あずさに乗り到着した塩尻市。
 
塩尻市役所で働く山田さんと行動し、
朝から知らない人にたくさん会い、
講演会に参加してからの会議へ参加…という、
のんびり人間の私からするとめまぐるしい時を過ごし、
もう、(*_*)←こんな状態になりながら、
「と…糖分摂取しませんか…」と放心状態でカフェへ。
 
 
ふと、そのポーッとした状態で、長野県にいるウチダゴウさんのことを思い出し、
「ウチダゴウさんって知ってますか…?」と、
山田さんに聞いたのでした。
 
そしたら知っているというし、
しかも「ウチダさんから本を借りていて返さなきゃいけないんだった…!」
といい、急遽松本市へ行くことになる。
 
ずっと会ってみたかったウチダゴウさん…!!!
(*_*)←こんなだったけれど、テンションあがりました。
 
日本地図が全然わからないわたしは、
もちろん長野県の位置関係も把握していませんでしたが、
塩尻市と松本市が近くてよかった…(おかげで行けました。)
 
着いた場所は、にゃふー!やっぱり素敵な場。
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そして有名な詩人といえばこの人ー!な、
谷川俊太郎さんの書?もありました。さ…さすが詩人ネットワーク!!!
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で、ゴウさんとはじめましてのあいさつしたりしてたら、地元いっしょというね。衝撃。
勝手に運命だと判断しました。(笑)
 
で、山田さんはどうやら友人同士の、いわゆる、
「あ、この本読みたかったんだよねー」
『おもしろかったよーいいよー貸すよー』
という感じで本を借りていたわけじゃなかったのでした。
 

「本を選んでもらったんだ。」

と言うのです。
 
 
それがこれ!
本とホントになかよくなるほんのきっかけ『ブックパッカー』
 
山田さん、前回借りた本がとってもよかったと言っていて、
今回も近況をちょこちょこ話して、本を借りていました。
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“ほんの相談”
ということで、わたしもちょこちょこっと最近のわたしについて話し、
本を選んでもらいました。
 
それがこの4冊!(じゃーん!)
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ほんとは3冊貸し出しなのだそうですが、
上下巻で完結するまんがが2冊ということで、特別4冊。(いえーい!)
 
4冊とも知らなかった本だし、たぶん自分で本屋さんに行っても選ばないであろう4冊。
 
最近なかなか“本を読む”行為が進まなかったわたしなのですが、
なんだかすいすい読めて。(まぁうち2冊はまんがなのだけれど。)
ひさしぶりにいい時を過ごしました。
 
今の自分に必要なものを選んでもらったような感じで、どんぴしゃでした。すごいなー。
 
「答えがないような本がすき。」とゴウさんは言っていたけれど、
わたしも、そんな感じ。
 
読んだあとも、『もっかい読んでみようかな。』と思って、
戻りたくなる本との出逢いは、久々でしたー。
(まだ本の内容を味わっている最中にいます。)
 
 
ゴウさんを初めて知る機会となった「帽子と詩の巡回美術館」のときに販売していたという
詩集を買って帰ってきました。
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人生ではじめて買った詩集。とても好みだったー。
 
 
私が本を選んでもらっている間に、
山田さんは自分に選んでもらったうちの一冊を読んでいたのですが、
それが、「いつまでも、鰐(レオポルド・ショヴォー著)」という絵本。
 
鰐(ワニ)が自分を愛する蛸(タコ)を、
愛しているのに、食べてしまうという話。
絵本なのに深すぎる…。
 
読み終わった後、珍しく(笑)山田さんが静かにしているもんだから、わたしも読ませてもらい、
じーんときた…とも違うなんともいえない気持ちになり、
いい意味ですっきりしない気持ちを抱え、塩尻に帰ったのでした…。
 
 
 
…しかし、塩尻についてスーパーに到着した私たちの意見は一致していました。
 
 

『タコ、食べたいね!』と。(笑)

 
 
だからタコの刺身を買ってnanodaに帰り、お酒を飲んで塩尻の夜を締めました。
 
 
また本を選んでもらいたいので伺いますねーゴウさーん。
 
 

ひろみ