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団体設立趣旨

 

【1】設立趣旨書


 本団体は、望まない妊娠による中絶や、児童虐待等が頻繁に起きてしまう社会状況に問題意識を持ち、将来、妊娠・出産・子育てを経験する可能性のある学生や若年層・青年期の人々を対象に、正しい知識を提供し、妊娠・出産・子育ての経験者とのコミュニケーションを図ることで、妊娠・出産・子育てが未経験でも当事者意識が育まれると考えた。それが前述の社会問題の解決や予防につながると考え、活動を開始した。
 
 人とのつながりが希薄な現代社会の中で、妊娠・出産・子育てをする当事者になるまで日常生活上無関係であることが多い。そのため、知識や親としての自覚が不十分なままに当事者になる可能性が高い。妊娠や出産に関して、多様な選択肢があることを知らず、不本意な選択をする可能性もある。十分な情報と支援環境の下、妊娠・出産・子育てに対して主体的に選択を行う中で、「親になる」という自覚が養われ、選択したことに対する責任感や納得感は、親としての自信や満足感につながると考える。
 
 平成23年2月より任意団体として結婚・妊娠・出産・子育て未経験の学生や若年層、青年期の人々を対象に、結婚・妊娠・出産・子育ての経験者の話を聴き、参加者間で対話をする啓発活動を定期開催してきた。これまでに延べ500人以上が参加し、経験者と未経験者間で喜びや困ったこと等を共有する中で、妊娠・子育て中の人の孤立化の解消の場となると同時に、未経験者にとっては当事者意識を醸成する場となっていた。
 
 今後は、教育現場や企業の研修での実施等に力を入れ、より幅広い層の人が【ぱぱとままになるまえに】の取り組みに触れることができる体制を確立する。
 本団体は、「子どもを産み、育てる80年視点」という、妊娠・出産・子育てに対して長期的な視点で責任感と主体性を持つことを重要課題に掲げ、子どもも、子どもを産み・育てる親も満足感のある社会と、若い世代が、子どもを産み・育むことに価値を見出せる社会の構築に寄与する。
 
 また、これから妊娠・出産・子育てを考える人々が視野を広げることができるように、妊娠・出産・子育てに関して多様な選択が可能であることを紹介する情報発信サイトを開設する。多様な選択が妨げられない社会環境づくりに取り組んでいく。その為には、活動基盤の強化及び企業や地方自治体・諸団体との連携を確立させ、活動の継続と発展の為に特定非営利活動法人の設立が望ましいと考えた。
 
 

【2】申請に至るまでの経緯


平成23年2月 任意団体ぱぱとままになるまえにとして活動開始。
平成25年2月 NPO法人化の意思決定。
平成25年3月 設立準備会を発足し、申請準備に着手。
平成26年1月 設立総会開催。
 
 
 
平成26年1月18日
NPO法人ぱぱとままになるまえに
設立代表者 西出博美