こんにちは。
「NPO法人ぱぱとままになるまえに」代表の西出博美です。

「ぱぱまま」が毎月届けているテーマとコラム。
経緯はこちらから→http://papamama.cc/blog/3686

8月のテーマは、

いつかきっと、思い出したくなるから。
#今をいろんな形で残してみよう

です。

いつからか、わたしはいろんなことを書き残してきたように思います。

高校生のころ、ブログを書きはじめたあたりからかな..。
その後、大学生になってmixiを使うようになって、それは加速しました。

今見ると、恥ずかしくて読み切れないものも多数ありますが、
それでも、あの頃、自分が日々感じたこと、見たもの・聞いたもの、行った場所、やったこと、出会ったひと、旅のこと…。

いろんなことを、言葉にして（時々写真も使って）残していたことは、良いことだったな、と感じます。

当時は、言葉に変えて消化していかないと、なんだか“次に進めない感じ”がありました。
そんな癖を、ブログやSNSに作ってもらえたような気がします。



人はみな、日々いろんなことを感じ、考え、生きています。


でも、“残そう”と意識して形にしていかないと、日々は、流れていってしまいます。

自分の心のうちや、頭の中など、誰の手にも触れない神聖なところに残っていて、ふと思い出す…。
それも、もちろん素敵なこと。


けれど、他者や、“数年後の自分”という、まるで他者のような自分と共有するために、今の旬な気持ちや、日々の考え事などを、今ある言葉を尽くして書き残したり、気持ちを綴じ込めて撮った写真などに変えて残しておくことは、「未来への贈りもののようだな」と、思うようになりました。


人生、いいことばかりが起きるのではありません。
嫌なこと、悲しかったこと、傷つくこともあります。

けれど、形に残すことで、けりがつく。
それが、次の章に進むステップになっていくような気がするのです。



わたしは、最近よく、「これはきっと将来の“ネタ”になるぞ」と、悲しかったり、辛いことも、記録に残しています。

いつかきっと、「こんな日もあったな」と思える日がくる。
そんな風に、未来の自分に想いを馳せる作業でもあったりします。

迷ったり、悩んだりしているときの記録は、自分自身で、自分の現在地を確認することにつながっていたり。


個人的な記録でも、それを他者と共有したときには、もしかしたら、「いつかの誰か」を救うことにつながったりすることもあるんじゃないかとも思うのです。





今は、いろんな残しかたがあります。

文章や、写真。
あとは、「音」もおすすめです。


サウンドスケープを研究していた友人がいて、その子の話を聞いて以来、ずっと頭の中に「音の記録」の存在がありました。

なので、わたしは、子どもとの暮らしの中で、ちょこちょこと音だけで記録を残したりもしています。

以前、子どもが寝かしつけのタイミングでなにやらずっと声を出していて、寝ないときがありました。
その発声は、喃語（なんご）といい、赤ちゃんのころ特有のもので、とってもかわいいのです。

けど、寝かしつけって、子どもが寝てくれないと、辛いんですよね…。
その時、ふと、「音で残しておこうかな」とサウンドスケープのことを思い出して、録音をしました。

それが、これ。（1歳1ヶ月くらいのときの録音です）

子どもの記録は、写真や動画、イラストを書いて残す人など、皆さん様々な形で残していますが、「音だけ」というのも、なかなかいいものです。

目では見えない分、“みえる”別のものがあるように感じます。

この寝かしつけのとき、ずっとこんな感じだったので、「早く寝てほしい〜〜〜」と、最初はしんどかったのですが、「記録に残そう」と思った瞬間、少し頭が切り替わって気が楽になったのを覚えています。


このときのわたしは、未来の自分に贈りものをしたんだな、と感じます。
（今ではこんなかわいいおしゃべり、もう聴くことができないのです）


毎日ではないのですが、時たま、思い出しては「音」だけで子どもとの思い出を残しています。

▼これは絵本の読み聞かせ中の様子を残しています。
https://www.instagram.com/tv/CGWxhoaDdHn/?utm_medium=copy_link

悪いことだって、「こんな時もあったな」って、思い出して笑える未来のために。

子どもとのことに限らず、長いお休みがある夏。
時間があるときだからこそ。思い出の残しかたを工夫してみませんか。

いつかきっと、思い出したくなるから。
#今をいろんな形で残してみる


ぜひ、かけがえのない夏をお過ごしください。

それでは！