一般社団法人リディラバという団体と共に、【パパとママになるまえに。助産院見学ツアー】を企画し、
7月21日の海の日に実施しました!
リディラバは、【社会の無関心の壁を打ち破る。】ことを目的として、
社会問題の現場へのアクセスを色んな方面から用意している団体です。
事業の一つとして、「社会問題の現場へのスタディツアー」を行っていて、その部分でご一緒させていただきました。
リディラバの代表の安部くんと私は、年齢も誕生日もいっしょで、
なんだかそれだけで「理由はいらない。いっしょにやろう!」って感じになりました。(笑)
私たちの団体は、のほほ〜んと、感覚的な感じで、(代表の私がそうだからでしょうか…。)
「色んな人に、“ちゃんと”社会問題として認知してもらうための言語化」みたいなことが苦手なのですが、
リディラバの皆さんは、なんだかすごくって、、、。
ツアーの担当者をしてくれた加治くんは、私のぽわっとした話を聞いて、
私たちの団体が感じてきた問題意識や、社会の課題をビシー!っと言葉にしてくれました。
▼加治くんの立派な「問題意識」は、ここから読めます。
https://traveltheproblem.com/tours/63
実は、2012年3月に「助産師さんと行く!助産院見学ツアー!」というのをやったことがあるんです。
やってみて、とってもよかったのですが、「助産院」は、やはりそこで出産をする人が第一優先。
日程を組んだりするのがとっても難しく、(急にお産になってしまうこともあるので。)それ以来やっていなかったのですが…
でも、やっぱり!
「行ってみなきゃ、自分の目で見なきゃ、直接聞いてみなきゃわかならいこと。」ってあるし、
何より、「自分で感じること。」が大事なんだよなぁ…と思って。
なので、今回新たにリディラバと共に企画をして、パワーアップして復活させました☆
20代前半に見えない(笑)担当者の加治くん☆
わからないことや、知りたいことを、インターネットでササッと調べられるような時代になりました。
妊娠や出産に関しても、私たちはわからないことだらけ。
さらに大事な命がかかっていることなので、とっても不安になったり焦ったりします。
ネットを使って調べるものの、情報は大量に出てくるし、
「こっちではOKなのに、別のサイトではNGってなってるよ!?」ということは多く…。
両者は違うことを言っているのに、まるでどっちも真実のように読み取れます。
「何がホントかわからない!」「結局どうすればいいかわからない!」というのは、よくママさんたちから聞くお話です。
ツアーの参加者の人たちには、2ヶ月と3ヶ月の赤ちゃんの大きさがわかる模型?をプレゼントしました。
一ヶ月でこんなに大きくなるんですよ〜!びっくり。
そんなときに、“顔の見える関係”があって、
その人たちで、お互いに「結局どうしてる?」って話ができると、それは安心につながるんじゃないかなぁと思うんです。
現代は、情報量が増え、人とのつながり方が変容してきています。
妊娠してからの準備では間に合わなくなってきているのではないか?と思っています。
妊娠前から「結婚・妊娠・出産・子育て」についてホンネで話せる仲間を見つけることができる、
そんな場をこれからの時代は“あえて”作っていかなきゃいけないんじゃないか?と思っています。
これからパパとママになる人たちが、
「将来、結婚や妊娠、出産や子育てについて悩んだり困ったりした時には、この人に聞いてみよう♪」
と、思える人の顔が浮かぶ、そんな関係性が存在していることは、希望になりうると思うんです。
ネットはもちろん超便利です。
忙しい人が多いので、人と直接会ったりという、そんな時間もとれなかったり、
ネットで匿名でやりとりした方が楽な内容もあるのだと思います。わかってます。
だけど、だからこそ、リアルとネットのバランスのいいところを探っていきたいなぁというのが最近思っていることです。
パパとママになる前から、検診や身体のことで不安なことがあれば、
産婦人科や保健所、助産院だって、妊娠前から行く機会がある場所です。
けど、やっぱり「行きにくい」
何でしょうね、あの気の進まなさ(苦笑)
【ぱぱとままになるまえに】という活動をしながらも、
私も以前、自分が子宮頸ガンの検診に行くために婦人科を予約したのに、行くのを何度もためらいました。
婦人科のある3階へ向かうエレベーターを降りたり、予約をすっぽかしたりしたこともあります。(ごめんなさい。)
けど、助産院に出逢って、「まるで家」のような雰囲気にホッとして、
自分の身体のことで不安でいたけれど誰にも聞けなかったことを助産師さんたちに聞いたりできて、
とっても安心したのを覚えています。
そのことがきっかけで、助産院の人に相談する範囲と、そうでない範囲があることも知り、
婦人科にもちゃんと定期検診のために通ったりしています。
「なんでか嫌〜で、わかっちゃいるけど、気が進まない。」をわかっている私だからこそ、できることをしよう!
と思って、なるべくおもしろ〜く知れる機会を作ろうと思って、ツアーの内容を組みました。
今回、久しぶりにツアーをやってみて、「やっぱ、やってよかったなぁ。」と思いました。
「“みんなでやる”って、たのしいんだ。」っていう当たり前のことを改めて感じることができたり、
自分や自分たちの団体以外の人と共にやることで広がっていく感じも、とっても気持ちがよかった。
あとは単純に、おもしろかった。
「みんなで歩く」それだけでこんなにたのしいだなんて。
ツアーの参加者の人たちには、とある“宿題”を出しました。
【自分の名前の由来】と、【何時何分に産まれたのか】を事前に親に聞いてもらい、自己紹介のときに言ってもらいました。
「なんか、自分は深夜に産まれたんじゃないかと思ってたけど、意外と午前でした(笑)」
とか、そんな感じではじまる自己紹介もなかなか面白かったです。(笑)
助産院に向かう前に、「赤ちゃんできた!この後どーなる!?」という題で、
【ぱぱとままになるまえに】のスタッフであり、助産師として普段は働いているたかよさんに話してもらいました。
詳しい説明というよりは、
「明日、もし自分や彼女・友だちが妊娠したとして、この先どうなるのか?」という、
流れやイメージを掴んでもらえるようなレクチャーをしてもらいました。
参加者のみんなは、「いつか子どもほしい。」と思いつつ、まだまだその“いつか”は見えていません。
なので、この先いつ起こるかわからない“いつか”の流れをなんとな〜くでも頭に入れておけば、
“もしも”の時に、急に不安になったり、焦ったり、不安になることが、少しでも軽減できるんじゃないかと思って。
真剣にメモしている姿☆
レクチャーの後には、参加者の皆さんから、いろーんな質問が出てきました。
よかったぁ。だって、わからないこともわからないと、質問もできないから。
その後は、いざ!“妊婦体験をしながら”助産院へ向かいます。
女の子が装着すると、しっくり絵になります。
男の子がつけると、、、やっぱ、ちょっと、面白いです(笑)
「助産院までの道のりを、妊婦体験をしながら向かうだなんて…!渋谷だし、目立っちゃう…!」
と心配していたのですが、全然目立たず。というか・・・
「え〜何アレ〜」みたいな視線もなく、街ゆく人たちはみんな、みんなに関心ない(苦笑)
いかに街を歩いている人たちが他人に無関心かというのを知りました。
よく妊婦さんが「席をゆずってくれなくて困る。」とか、
「おなかに赤ちゃんがいるのに街行く人たちが全然気にしてくれない!」と言いますが、
こりゃ、妊婦さんじゃなくても目に入ってないんだろうなぁ。新たな課題に気がついたのでした・・・。
こうして、妊婦体験をしながら、妊婦さんの大変さや社会の課題に気がついたりしながら、
東京の中野区にある松が丘助産院を目指します。
松が丘助産院につくと、みんなが「え〜!かわいい建物〜!」と言っていました。
さっそく中におじゃまして、院長の宗さんにお話を聞かせていただきます。
初めての助産院。その中でみんな真剣に話を聞き、メモを取っていました。
みんなの心に響いている様子を見れて、私も感動しました。
ここでも参加者の人たちはいろいろと質問をしていました。
聞けば、いろいろと答えてくださる宗さんの引き出しの多さ。本当にすごいなぁと関心です。
お産の流れも写真で見せてもらいました。
ちょっと男の子にとっては衝撃的だったかもしれないけど、でも、いい経験いい経験。
自分はあそこから、あぁやって産まれてきたんだっていう、「自分の起こり」を聞き、見ることができる。
そういう経験って、大事なはずのになかなかできない。
結婚も妊娠もしていないうちから、とってもいい経験できたよなぁと思います。
親に名前の由来や産まれた時間のことを聞いたり、母子手帳を見せてもらったときから、
実はツアーははじまりっていたのだと思います。
これからの自分と、そしてこれまでの自分である、“自分の根っこ”を辿ることにもつながる助産院ツアーは、
いろんな可能性を秘めているなぁと思いました。
初めての妊娠と出産を経験する年齢が、どんどんと高齢化している現代ですが、
その理由は果たしてお金とか、制度とか、仕事だけのせいでしょうか?
もちろん、それが要因だというのもわかっているし、拭えない事実ではあります。
けれど、私は、もっともっと家族になっていくこととか、
子どもを産むことの周辺で起こっている「心が動く瞬間」のことを、
これから親になる可能性のある若い人たちと共有することで、状況は改善できるんじゃないか?という気がするんです。
私は結婚も妊娠もしたことないし、助産師でもありません。
けれど、私はそういう分野に風を吹かし、妊娠や出産の現場で働く「土」の人と共に、
《若い人たちが、結婚・妊娠前から、出産や子育てのことも視野に入れた準備をする風土》をつくっていきたいです。
私の尊敬している、憧れの人が言っていました。
「土の人と、風の人。共にいて、風土ができる。」と。
素敵だなぁと思いました。そんな未来を生きていきたいなぁと思ったのでした。
今回のツアーでご協力頂いた松が丘助産院の宗さん、スタッフの皆さま、
リディラバの皆さま、
そして参加してくれた皆さま、ありがとうございました!
2014年7月21日の「海の日」は、私にとって「産みの日」になりました。(笑)
最後にダジャレですみません(笑)ではでは。
photo by NAOYUKI HAYASHI
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