開催から2ヶ月くらい経っちゃったのですが、
10月25日に、3回目となる
「パパとママになる前に。助産院見学ツアー」をしました!
(一般社団法人リディラバさんと共に開催するようになってからは2回目。)
今回の訪問先は、東京都国分寺市にある矢島助産院さん。
『パパとママになる前の人たちがどんな理由で参加するの?』とよく聞かれるのですが、
けっこう人それぞれです。
「将来のことを考えたときに、助産師って仕事、いいなぁと思って。」という女子大生や、
「友だちに誘われて。」
「将来父親になったとき、男にできることって何なのか考えたい。」という男子学生たち、
「身近な人が最近出産を経験し、助産院にも興味を持った。」という女性など。
年齢も、所属もさまざまでした。
▼ツアーの行程 and 詳細は、こちらから見れます!
「パパとママになる前に。助産院見学ツアー@矢島助産院」
https://traveltheproblem.com/tours/86
私の作の手書き感たっぷり手作りワークシートを使いながら(笑)
助産師たかよさんによる「明日妊娠したら、このあとどーなる!?」
というレクチャーも行いました。
妊娠発覚から、出産に至るまでの間に起きることや、
妊娠・出産の前後に気をつけておいたほうがいいこと、今からできること、
助産院での出産を決めた場合の病院と助産院に通うペース等も紹介し、
参加者の皆さんには、ワークシートに穴うめをしてもらいました。
「この先、何が起こるかわからない。」って、
妊娠・出産以外のことに当てはめて考えてみても、とっても不安ですよね。
なので、詳しい説明というよりは、
「この先どうなっていくのか?」という見通しが立つことを重視して、
ポイントを絞った導入レクチャーにしました◎
そしていざ助産院へ…!
訪問時には一ヶ月検診も行われていて、助産院の中は大盛況!
たくさんの助産師さん、赤ちゃん、お母さんたちの熱気?に包まれ、ホクホクしたまま、
一ヶ月検診おつかれ様パーティーに、私たちツアー参加者も混ぜていただきました。
院長の矢島床子さんの粋な計らいにより、
パーティーに参加しているパパさんママさんたちが自己紹介をするときには、
「矢島助産院での出産はどうだったか?」
「パパとママになる前の人たちへ伝えたいメッセージ」
というのも一緒に話すよう、お声掛けまでしていただきました。
『“出産をしている女性を見ちゃうと、
そのあと女として見れなくなるからやめておいたほうがいいよ。”
と、よく聞いてたけど、
僕は出産しているときの奥さんの息づかいとか、
見ていてすごくセクシーだなって思ったんです。(笑)』
と語るパパがいたり、
また別のパパは、
『出産はやっぱり男性はできないことだし、
すごいなぁと思っていて、感謝しています。』
と語りますが、その隣で奥さんが、
『こんなこと言ってるけど最近私に対する感謝の気持ちが減ってると思うんです。
ご飯も出て当たり前ってなってるし、帰りは遅いし…。
前はもっと感謝の気持ちを言葉にして伝えてくれていたのに、
最近は全然してくれないんですよ!』
と日頃のもやもやを排出?するママさんもいました。
その後の、助産師さんたちが、自らの体験や、
これまで何通りと見てきた家族の様子を話しながらフォローをし、
このご夫婦も含めて、最後はみんなで笑ってパーティーは終わりました。
矢島助産院のスタッフの皆さまの場づくり力に関心しきりな私でした。
夫婦だけで話してたらギスギスしてしまいそうなことも、
他の人の力があれば、笑えるようになったりもして。
改めて
「色んな人の力を貸りて、家族になっていくこと。」の大切さを感じることができたし、
まさにそのことを体現していたような場だったのでした。
矢島助産院さんのすごいところは、この、
なんだかんだあっても「笑える、健やかなところへ導いてくれる力」があること。
(と、私は感じています♡)
そして食後は、場所を移動し、矢島さんが運営する「ファミリーサロン」へ。
矢島さんのところは、「矢島助産院」「ファミリーサロン」「ウィメンズサロン」の3拠点を運営しています。
そこで待っていたのは、ちょっと怖いリアルちゃんと、(笑)リアルパンツ。
リアルパンツは、胎盤もへその緒もいろいろ再現されたものがくっついてるんです!
一通りみんなでリアルちゃんを愛でたあとは、
助産師の矢島藍さんと畑佐樹里さんによるリアルパンツの実演。
ツアーの行程のやりとりをしているとき、
この“リアルパンツの実演”が一体どんなものになるのか予想がつかなくて、
実は、一番不安どころでもありました。(苦笑)
けれど、「ツアーの行程に組み込んでよかった。」って心の底から思うほど、
自分でも驚きだったのですが、
本当の出産ではないのに、泣きそうになってしまったんです。
リアルパンツの仕組みはもちろん、その名の通りリアルにできているのですが、
そこに助産師さんたちの「伝えたい」「知ってほしい」という真剣な想いがのっかって、
想像以上にリアルな実演でした。
(数々の妊婦さんの出産シーンが乗り移ったみたいだった。)
助産師さんたちの想いと、
(シュミレーションではあるものの)出産の場面。その両方にとっても感動したのでした。
その後は、矢島助産院院長の矢島床子さんからのお話で、盛りだくさんだった助産院ツアーも終盤に…。
「あなたは、どんなところで産みたい(またはパートナーに産んでほしい)ですか?」
冒頭に問いかけられました。
しかし、みんな答えられない…。
心の中で、
(え?え?立ち会い出産したい!とかしてほしい!とかへその緒は自分たちで切りたい!とかないの?え?)とか、
言いたいことたくさんありつつ、見守ります。けど……全然出てきません。
「色んな切り口で考えることができるし、実は自分たちで希望のものを選ぶことができるんですよ。」
と、床子さん。
▼助産院の多くは、フリースタイル分娩ができるので、希望さえあれば立って産むこともできる。
そこからはもう、グイグイと床子さんの話に惹きつけられるような時間で、
出産というもの、矢島床子さんの想い、女性が子どもを産むこと、そのときに男性ができること…
色々と感じ、考えるものがあったのではないかと思います。(ブログではあらわしきれません!苦笑)
前回のツアーで、「あまりにも人は人に無関心だ。」という課題を感じました。
▼詳しくは、前回のツアーレポート「パパとママになる前に。助産院ツアー♪」から読めます。
今回のツアーで感じた課題は、
「年齢・性別に関係なく、みんな、あまりに知らなすぎる。」
ということ。
男子学生と、同じレベルで女性が知識をもっていなかったり、
学生と、30代とか40代の人が同じレベルで“知らないまま”ということは、
やっぱダメなんじゃないかと思うんです。
別に男子だから知らなくて平気だとか、
40代なのに知らないからダメとかそんなんじゃなくて。
何でこんなにもみんなが“知らないもの”になってしまったんだろう?と疑問に感じました。
私たちは皆、産まれてきたのに、
私たちは皆、死ぬのに。
なぜ、こんなにも「産まれること。死ぬこと。」を知らないんだろう?
何がそうさせてるんだろうか?
もっと、ふつーに、当たり前のことを、
ちゃんと手の届く範囲のところに直していかなきゃいけない。
“他に任せきり”でいいものではないはずだから。
あとは、やっぱり女性には、妊娠・出産に適した年齢がある。厳しく言うと、リミットがあります。
だからこそ余計に、“他に任せきり”のままじゃいけないんです。
私は、【ぱぱとままになるまえに】を通して、
“こんなはずじゃなかった!” “誰も教えてくれなかった!”と悲しむ人たちを減らしたいと思ってる。
事前に手をうっておけば、防げる可能性は大いにあるから。そこに希望を感じてるから。
多様性に富んだ参加者の皆さんと共にめぐるツアーは、
「違う」からこそ、とっても面白く気づきの多いものになりました。
ツアーに参加してくださった皆さん、矢島助産院の皆さん、リディラバの皆さん、
本当にありがとうございました!
2015年もツアーやっていきますので、お楽しみに!
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