お問い合わせ
神は細部に宿る


【春のために種を蒔きました。芽が出るだけでもかわいい…うれしい…。】



思い立って2021年の夏に処分して以来、我が家にはテレビがないのですが、
ドラマや好きな番組などは、TVerというアプリを使って観ています。

昔は、ドキュメンタリー番組が好きでした。
自分の知らない世界を見せてくれて、刺激をもらえて、ワクワクして、
学校や仕事を頑張る活力に変えていました。

けれど最近は、ドラマが面白い!

今クールやっていた、「海に眠るダイヤモンド」
とっっってもいいドラマでしたね〜!

珍しく、ドラマ以外の番宣的なものまで追っちゃいました。

出演している役者さんたちが、
「脚本家の野木亜紀子さんと対談をする」という番組がありました。
そのときに、主人公(玲央、鉄平の二役)を演じる神木隆之介さんが、

『何で、玲央はホストなんですか?
玲央という役的には、ニートっぽい方が自由に動けそうなのに、
何でホストなのかな〜って、気になって…。』

と質問をしていました。

それに対して、野木さんは、
『神木くんのホスト、見たいな〜ってのがありつつ(笑)』と話して、

でも、その後に、

『ちょっと、世の中的に、
ホストが夢の職業みたいに見られすぎているところがあるな、と思っていて。
けど、実際にはすごく問題があって。

現代と過去を対比させるときに、
過去には決してなかった職業でもあるし、
若い子たちが足を突っ込みがちな部分、
という意味で合わせて描けたら良いかな、と思って、玲央の職業をホストにしました。』
と、答えていました。

あぁ〜…すごいなぁ、なるほどなぁ〜と感じました。



私はこれまで、ド直球の「伝え方」しかしてこなかったし、それしか知らない世界にいました。

正しいことなら、声をあげ続ければ、伝え続ければ、
いつか必ず、きっと伝わる。

そんな、根性論的な考え方とアクションしかしてなかった。

けれど、野木さんは、ご自身が脚本を手がけるドラマの中で、
ホストという職業の危うさや問題点に触れたいな、と思ったときに、
『ホストって危険な職業だよ!足突っ込まない方がいいよ!』
と、ド直球に表現するのではなくて、
ドラマの中のシーンで、それとなく、でも、わかりやすく、
観る者の気持ちを動かしながら…伝えていました。

だから、あぁ、すごいなぁ…と。


あ、このドラマで「ホストという職業の危うさ」みたいなことが、
一番伝えたいメッセージだった、というわけではないのですが、
番組で語られていて、印象的だったので、この部分について書きました。

逆に、ドラマ内で、玲央の職業ってそんなに重要ではないけれど、
それでも、そんな端々まで考え尽くされて、
「伝えたい」ことが散りばめられていることに感心しました。

すごいですよね〜。
観ることができてよかったなぁ。


私が好きだったドキュメンタリーとは真逆だけれど、
ドラマという、「フィクション」で、
「エンタメ」だからこそ届く層があるし、広がっていきやすくて、
ドラマの“効力”のようなものがあるな、と思い、最近はそこに希望も感じています。

ドラマが、社会を変えるきっかけになりうるかもしれない、という希望です。



ちなみに、海に眠るダイヤモンドは、
脚本・野木亜紀子さん、
監督・塚原あゆ子さん、
プロデューサー・新井順子さん、という
ヒットドラマをたくさん生み出している3人が制作に関わっているのですが、
以前、星野源さんのラジオにこの3名で出ていたことがあり、それも聴いていました。

(その時だったか、
それとも別に星野源さんが主題歌を手がけたドラマの監督とプロデューサーが
塚原さんと新井さんだったときのラジオだったか…ちょっとうろ覚えなのですが…)

確か、監督の塚原さんが、(ここもうろ覚え。すみません…)
ドラマ内で主題歌が流れるタイミングを秒単位でこだわっていて、
「ここだ〜!」というタイミングで流れるようにしている、という話をラジオでされていました。

それも、すごいなぁと思って、とても印象に残っています。

今回の、海に眠るダイヤモンド最終回も、
主題歌が流れるタイミングで、とんでもなく泣かされました。笑

神は細部に宿る!ですね。

私もこだわって、丁寧にひとつひとつに向き合って仕事をしていきたいな、
と改めて思いました。

【冬になると鍋が増えます。むすこが学校で育てた大根を持ち帰ってきてくれた日の鍋。】


クリスマスも終わり、こうなると一気に年末モードに突入しますね。
年内最後のブログの更新になるかもしれません。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

2025年も、ゆっくりペースではありますが、
ブログを更新していけたらと思っています。

来年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

それでは、よいお年をお迎えください。

ひろみ