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【ぱぱままっぷ】についてのお詫びとご報告。

【ぱぱままっぷ】を立ち上げたきっかけは、
たった一人の女の子が、泣きながらわたしに電話をしてきたこと。

 

『妊娠したみたいなんだけど、、、。

最初にどこに行けばいいのかも、何をしたらいいのかもわかんなくて・・・。

近くの病院に電話したんだけど、バーッと何かを説明されて・・。

怖い声だったし、全然わかんなかった。

もう、どうしたらいいんだろう…。』

と、泣きながら言ってた。

 

何回か【ぱぱとままになるまえに】に参加してくれていた子なのに、
電話越しに泣かれ、なんて言えばいいか、正直わからなかった。

 

かろうじて出たのは、「大丈夫だよ、きっと…。」の、ひとこと。

 

【ぱぱとままになるまえに】という活動をして、
巻き込んだ参加者の子が妊娠したのに、泣いてしまっていること。

 

そんなときに、「おめでとう!よかったね〜!」とは言えず、

「大丈夫だよ、きっと…。」と言うことしかできなかったこと。

 

苦い、過去の経験。

 

妊娠してから、子どもを産む場所を選ぶって、もしかしたらちょっと遅いかもしれない。

 

「パパとママになる前から、

もっと“ちゃんと”出産施設を探したり、選んだり、知ったりできるようにしたい!」と思い立ち、

【ぱぱままっぷ】というサイトの構想を練りはじめました。

 

クラウドファウンディングサービスReadyfor?を通じて、

まだ形のなかった【ぱぱままっぷ】なのに、

たくさんの方が応援をしてくださいました。

 

それなのに、Readyfor?で目標金額を達成してから、
サイトの公開までに長い時間がかかってしまったこと、お詫び申し上げます。

 

Readyfor?に掲載してから、いろんな反響がありました。
いいことも、批判の声もありました。

 

たった一人の女の子との出来事がきっかけで思い立ったプロジェクトが、
いろんな人に共有する中で、わたしの想いだけでは進めていけないような感じになり、
どんどん迷っていってしまいました。

 

papamamap_7

 

けれど、批判も覚悟の上で、原点にかえった形で、【ぱぱままっぷ】の運営をしていくことにしました。

そして、サイトの公開の日にちも決めました。
2015年2月3日。(03日で“お産”の日。)

 

出産施設に実際に足を運び、「あ、いいな。」と思ったところを、
 
『ここ、よかったよ。』というような感じで紹介していくサイト。

 

【ぱぱままっぷ】に掲載されているのは、妊娠や出産の現場の全てではありません。
けれど、一部であっても、豊かに充実した情報を手に取れることが魅力です。

妊娠がわかった子から泣きながらかかってきた電話のとき、
唯一よかったことは、
当時のわたしには、「自分が妊娠したら、あそこで産みたいな。」

と思っている出産施設があったこと。

 

「大丈夫だよ、きっと…。」のあとに、

「わたしは、〇〇というところで将来子どもを産めたらいいなぁって思ってるんだ。
そこに電話をしてみたらどうだろう?」
と、おすすめすることができた。

そして、その子はほんとにそこで出産し、赤ちゃんを産んで、
今では立派にお母さんをしています。

 

妊娠がわかって戸惑っている人のもとに、
「ここ、よかったよ。」が届くように。

 

『いつか子どもほしいな。』と思っている人のもとに、
「こんなところで産めたらいいな。」

と未来を想像するのが、もっとうれしく、豊かなものになるように。

 

ゆっくりだけれど、ていねいに届けていけたらと思っています。

どうぞ、よろしくお願いします。

 

2015年1月27日
NPO法人ぱぱとままになるまえに代表・ぱぱままっぷ編集長
西出博美

ひろみ