5月18日、25日と2週にわたって、4コマ、東北芸術工科大学のキャリアデザイン演習の授業でお話をさせていただきました。
大学で「ぱぱとままになるまえに」的な授業をしたい、と思っていたので、夢が叶いました。とてもいい機会をいただきました。ありがとうございました。

授業の前、今の大学生が一体何をどう感じているのか検討もつかず、何を話そうか迷いました。
「キャリアデザイン演習」のシラバスを何回も読み、科目の目的には、
「どのように人生を生きてきたのかを棚卸し」
「今後どのように生きたい?→履歴書を書けるように。就活への具体的なアクション」とありました。
この目的を念頭に置きながら、【わたしは「ぱぱまま」を通して人に(今回であれば大学3年生に)何を伝えたいんだろう?】ということを考えまくりました。
ここ数年、子育てをしながらなのもあり、目の前、目の前…と、生活していくことに必死で、(今も絶賛その渦中ではありますが)ミクロな世界に向き合い、物事を考える日々。
それなので、久しぶりに【「ぱぱまま」を通して実現したい社会って何?】と広い視点で考える機会になりました。
まずは、わたしの話をいろいろと聴く前の、“まっさらな今の状態や気持ち”ってすっごく大事だと思ったので、授業のはじめに、個人で向き合う時間をもち、「将来の理想像」を記入してもらいました。
学生さん、いきなり、結婚や妊娠・子育てに関する「理想」と向き合うことに!笑
(もちろん、結婚や妊娠しない、したくないという「理想」もOKという前提にしました。)
このワークシートは、「自分のため」に書くもの、としました。
その後、周りの人たちと共有する時間を持って、気持ちをほぐしたところで、本題へ…。
まずは、「わたし」を題材に、初日の授業を進めることにしました。
以前noteで友人が書いていて、わたしも続いて書いた「肩書きのない自己紹介」に、授業のヒントをもらいました。
▼「肩書きがない自己紹介」
https://note.com/pirominco/n/n334c47ea364b
まずは、西出博美の“B面”と称し、「肩書き(学歴も経歴も)のない自己紹介」をして、2限目に、西出博美の“A面”として、学歴や経歴を盛り込んだ自己紹介をしました。
A面・B面って、今の子はCDほとんど聴かないだろうし、わからないかも…と他の表現を探しましたが、しっくりくる言葉が見つからなかったので、強行突破!苦笑
そして、「B面だけでも生活しにくいし、A面だけでも味気ない」
だから、【人生は、両A面である!】と伝えてきました。
星野源の「不思議・創造」、Kinggnuの「千両役者・三文小説」を例にあげて、なんとか伝えました(笑)
感想には、
『「人生は両A面である」という言葉がとても響きました。』とか、
『キャリアの存在をA面だけで考えていたとわかったことも大きな収穫でした。自分の今までの経験ややってきたこと、考えていることもふまえて私のキャリアなんだと感じると、今まで私がやってきたことも「今」の私を形作っているものなんだと感じると感慨深いなと思いました!』などなど…。
「A面・B面」や、「人生は両A面」というキーワードがちょこちょこあり、ちゃんと伝わっていたようでホッとしました。
もう一つ、「自分の望むキャリアを手に入れるためには、(※わたしの表現する“キャリア”は、仕事に限ったことだけではありません)【強い意思】が必要で、でもでも、人生の面白みは、たまに【導き】のようなものもあること。その導きに背かない柔軟さ、素直さも大事だよ」という話もしました。
そうしたら、「プランドハプンスタンス」という理論があると教えてもらいました。
自分が捻り出した言葉に、別の言葉をつけている人がいる、というのは、心強い共感者がいるような感じがしてうれしかったです。
とにかく、伝えられることは全部出しするから、みんなの未来に活かせるものがあったら、どんどん活かしてね〜〜〜!!!という気持ちで授業しました。
これをずっとやってる先生って、まじすごい…。
で、初日の授業の最後には、ちょっと持ち帰って考えてほしいな、と思い、
▼このニュースを紹介して、
https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/birth/37956/
「子どもがいたら、夢は叶わないでしょうか」という問いを出しました。
22歳の大学4年生。
就活中に生理が来ないと気づき、病院を受診。
しかし既に中絶できる期間が過ぎており、パートナーも不明。
妊娠届けは出せず、大きくなるおなかを“見てみぬふり”をして、相談できる人も見つけることができず、新生児遺棄に至ってしまった3年前の事件です。
そんなに昔の事件でもなく、同世代の子が起こした事件。
大学3年生で、就活のことで頭がいっぱいになりはじめている今だからこそ、答えはないけれど、いっしょに考えてみたいテーマでした。
「子どもがいたら、夢は叶わないでしょうか」
みなさんは、どう思いますか?
この問いを抱えて、考えを巡らせながら、また来週会いましょう、と一週目の授業を終えました。
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